整形外科からのお知らせ
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いつまでも“元気に歩く”を実践するために
当科では、外傷や骨、筋肉の損傷などのいわゆる「ケガ」と言われるものから、加齢による変性疾患や変形、骨粗鬆症など様々な症例の患者様の診療を行なっています。専門医7名(常勤医5名・非常勤医2名)がそれぞれの専門分野を持ち、年間約450件の手術を行うなど外科的な治療はもちろん、患者様の疾患や症状に応じて保存療法(手術以外の治療)が適切な場合はお薬を中心とした治療なども多く取り入れています。
また大きな目標として、皆様の「健康寿命」を保ちいつまでも自分の足で元気に歩く喜びを感じてもらうため、より良い医療を提供できるよう努めています。
整形外科の特徴
治療方法と方針
常勤医5名、非常勤医2名の計7名体制で診療にあたっています。当科で診療している代表的な疾患は大きく以下の9つに分類され、それぞれの専門医が疾患の部位や種類ごとに担当します。
また、地域の先生方との連携を大切にしており、患者様には「自分にはかかりつけ医が二人いる」という気持ちで頼っていただけたらと思います。
肩関節の疾患
肩関節の脱臼や腱板損傷、変形性肩関節の診療を行っています。腱板断裂は中高年の肩痛の原因として比較的頻度の高い疾患で、発症年齢のピークは60代です。肩を動かすことで痛みを感じるケースが多いですが、受診する一番の理由は夜間眠れないほどの痛みがある場合です。また、変形性肩関節症は肩甲骨と上腕骨の間の軟骨がすり減り、炎症が起きたり骨が変形して痛みが生じたりする疾患です。痛みが強い場合には、人口肩関節置換術の適応となりますのでご相談ください。
股関節の疾患
股関節は骨盤と大腿骨との間の関節です。この股関節の屋根の部分(臼蓋)が生まれつき小さいことがあり、そうすると狭い面積で体を支えることになるため股関節の軟骨に負担がかかり、軟骨がすり減ってしまいます。このような状態が変形性股関節症の典型例で、軟骨のすり減りが軽度の場合には骨切り術、高度の場合には通常人工股関節置換術が行われます。そのほか、股関節には大腿骨頭壊死症、子どもの場合には先天性股関節脱臼やペルテス病、大腿骨頭すべり症などの病気が起こることがあります。当科には関節外科を専門とする医師がいるので、人工股関節置換術や骨切り術などの手術も積極的に行っていく体制が整っています。
膝関節の疾患・スポーツ整形
変形性膝関節症や靭帯損傷が主な疾患です。変形性膝関節症の初期段階では、まず座った状態からの立ち上がりや階段の昇り降りで痛みが出るようになります。そして正座が難しくなります。進行すると痛みが悪化し、関節内に水が溜まったり下肢がO脚になったりすることがあります。膝関節にまだ軟骨が残っている場合は骨切り術を、すでに軟骨が失くなっている場合には人工膝関節置換術が適応されます。
また、スポーツや交通事故の外傷で靭帯を切ってしまった場合、靭帯再建術という手術が必要になります。膝の中には前十字靭帯と後十字靭帯があるのですが、前十字靭帯の再建では近年「解剖学的二重束再建術」という方法が主流になりつつあります。このような手術を希望される場合は、琉球大学病院での治療をお勧めしています。
足首から下の疾患
足の変形には、先天性のものや脳卒中、脳性麻痺などの疾患が原因のものがあります。変形が生じると足裏全体をバランス良く地面につけることができなくなり、歩行が難しくなる場合があります。歩行にかなりの支障が出る変形に対しては、手術による治療が必要です。また、よくある足の変形として外反母趾があります。外反母趾に対しては症状やレントゲン写真から重症度を診断し、それぞれに応じた治療を行っています。
首・腰の疾患
肩こりや腰痛、手足のしびれや筋力の低下などを起こすのが脊椎の疾患です。診察やレントゲン撮影、MRIなどの検査から、保存療法(手術以外の治療)が適切と判断される場合には、症状を緩和させるためにお薬を中心とした様々な方法で治療を行なっています。当院では脊椎の手術は行っていないので、手術が必要な患者様には琉球大学病院を紹介しています。
骨粗鬆症
骨粗鬆症は骨がスカスカになり、骨折を起こしやすくなる病気です。骨折を起こすまでは自覚症状がないことが多く、いつの間にか進行し、ほんの些細なことで骨折するようになります。骨粗鬆症になっているかどうかは、骨密度検査を受け、体格や遺伝、嗜好(酒やタバコ)、過去の骨折歴などから総合的に判断することができます。当院では外来の時間内であればいつでも骨密度検診を行なっていますので、65歳以上でこれまで検診を受けたことがない方、若い時よりも2㎝以上身長が縮んだという方にはぜひ一度検診をお勧めします。
関節リウマチ
以前は関節リウマチは治らない病気と考えられていましたが、最近では特別な薬が開発されたことにより、関節リウマチの進行を効果的に抑え、症状を大幅に改善させることができるようになりました。当院でも関節リウマチの診断や、この新薬である生物学的製剤を用いた治療を積極的に行なっています。
小児整形
小児整形の三大疾患として筋性斜頚、先天性股関節脱臼、先天性内反足が知られています。
- 筋性斜頚
- 生後数日〜数週の間に頚部の腫瘤で気づかれることが多い疾患です。頚部の筋肉が短縮し、頭部が右を向いている場合それに引っ張られる形で顔面は左方向を向くようになります。90%は1歳までに自然治癒しますが10%は1歳を過ぎても症状が出るため、その場合は手術が必要になります。
- 先天性股関節脱臼
- 生後3ヶ月検診時に股関節の開きをチェックすることになっており、当院では股関節の開きが悪く検診で異常が認められたお子様の専門的な診察を行なっています。股関節脱臼が発見された場合には装具の治療をまず行い、それでは完治が困難な場合には牽引治療を行なっています。
- 先天性内反足
- この疾患では生まれた時から足の裏が内側を、足先が下を向く変形が認められます。そのため、ギプスを巻いて変形を矯正する治療を生後1〜2週の早期から行います。ギプスによる矯正にはいくつかの方法がありますが、当院ではPonseti法と呼ばれる方法で治療を行なっています。
そのほか、お子様の歩き方がおかしい、よく転ぶ、足の長さが左右で違う、O脚というような理由で来院する方が多く、積極的な治療が必要かどうかを診断しています。
「ロコモ」とは?
近年注目されているロコモ(ロコモティブシンドローム)とは、骨や筋肉の衰えによって歩行や立ち座りなどの日常生活に支障をきたす状態のことです。これらの原因の多くは加齢によるものですが、早い段階でロコモ予備軍であることに気づきしっかりメンテナンスをすることで、健康寿命を延ばすことができます。運動器を大切にし、いつまでも元気に自分の足で歩く未来を手に入れましょう。そのために、軽い症状であってもまずはかかりつけ医にご相談ください。
※午前・午後とも予約・紹介患者様のみ受付となります。 第一整形外科部長 大湾 一郎Owan Ichiro 第二整形外科部長 森山 朝裕Moriyama Tomohiro 第三整形外科部長 伊佐 智博Isa Tomohiro 金城 聡Kinjou Satoshi 比屋根 涼太Hiyane Ryota
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外来担当医表
受付
時間月 火 水 木 金
午前 森山 朝裕 大湾 一郎 山口 浩
※紹介・予約患者のみ伊佐 智博 森山 朝裕
伊佐 智博 金城 聡 金城 聡 比屋根 涼太
午後 大湾 一郎 比屋根 涼太 大湾 一郎 金城 聡
森山 朝裕 伊佐 智博
※受付時間について
・初診の患者様/8:30~10:30まで(午前中のみ)
・紹介状持参および通院の患者様/8:30~11:00(午前)、13:00~15:00(午後)まで
※2024年10月07日現在の体制表です。最新情報については地域医療連携室へご確認ください。
診療医師紹介
・小児整形
・足の外科
・骨代謝
・一般整形外科
・日本リウマチ学会尊門医
・日本股関節学会評議員
・日本人工関節学会評議員
・日本整形外科学会認定リウマチ医
・日本整形外科学会認定スポーツ医
・日本整形外科学会認定脊椎脊髓病医
・日本骨代謝学会会員
・九州小児整形外科集団会幹事
・日本足の外科学会会員
・日本小児整形外科学会会員
・九州足の外科研究会幹事
・American Academy of Orthopaecedic Surgeons会員
・一般整形外科
・日本手外科学会会員
・一般整形外科
・足の外科
・日本手外科学会会員
・日本足の外科学会会員
・一般整形外科
・日本関節病学会会員