沖赤活動のご紹介
チーム活動
- NST(栄養サポートチーム)委員会
- 緩和ケア委員会
- 外来糖尿病
透析予防指導 - ICT
(感染制御チーム)
NST(栄養サポートチーム)委員会
沖縄県は肥満ランキング一位という結果がある一方で、医療現場の中では低栄養状態の患者様が意外にも大勢いるという現実に驚かされます。
栄養不良状態が続くと、活気低下、体重減少を招くことがあります。寝たきりで低栄養状態が続くと、褥瘡(床ずれ)を起こしやすく、治癒が遅れる原因となります。高齢になるほど食事摂取低下を招きやすく体調不良に繋がりやすいという問題もあります。
NST(栄養サポートチーム)は、医師(外科、内科)、看護師、薬剤師、栄養士、言語聴覚士など様々な職種が集まって栄養に関する種々の問題を検討し、栄養状態の改善をお手伝いするチームです。週1回のNST回診にて栄養評価・計画を行っており、週に30名ほどの患者様の回診を行っております。適切な栄養管理を行うことで病気の早期回復や予後の改善が期待されるとして、県内でもNSTのチーム医療を行っていることが当たり前の風潮になってきています。医療の質、患者様のQOLが向上することを目指し日々の業務に取り組んでおります。
緩和ケア委員会
当院には、ガンと向き合う患者様、そのご家族、地域医療スタッフを支える緩和ケアチームがあります。
緩和ケアとは、ガンによる心と身体のつらさを和らげ、患者様とそのご家族が、自分らしい生活を送れるようにすることです。緩和ケアは、個人や一医療機関で取り組めるものではなく、患者様とそのご家族をサポートする医療スタッフが協働してはじめてできるケアだと考えています。
当院のチームの特徴として、患者様とそのご家族のケアはもちろんですが、地域医療スタッフへのケアと協働を目指し、定期的な勉強会や協力した訪問看護、ケア方法に関する電話相談などの取り組みを始めています。
患者様、そのご家族、地域医療スタッフ、それぞれのその人らしさを支えるケアを、ともに考え、実践していきたいと考えています。
外来糖尿病透析予防指導
糖尿病カンバセ―ションマップを行っています。
これは糖尿病教育入院中の患者様を対象に行う少人数のグループ教室です。
ICT(感染制御チーム)
感染制御チーム(ICT;Infection Control Team)は、院内感染対策の実践的な活動を担うチームとして平成24年2月に設立されました。現在、感染管理担当医師、感染管理認定看護師、感染制御認定微生物検査技師、薬剤師、事務などの感染対策の専門的な知識を有する職種が集まり、週1回の院内ラウンドを行っています。ラウンドの中で感染対策の実施状況の確認や指導等を行いながら、院内感染の発生、拡大防止に努めています。
院内感染は自院だけの問題ではなく、地域で連携する施設とともに取り組むことが重要であり、地域内でのネットワークを構築し、感染対策に取り組んでいます。
災害救護活動
- 救護活動が実践できる看護師を育成
- 日本赤十字社の
使命 - 東日本大震災
において - 主な災害救護活動
赤十字の大きな使命、それは災害救護です
災害救護は迅速かつ的確な行動が求められます。そこで当院では日本赤十字社沖縄県支部で開催される各救急法等を学び、もしもの災害時には、赤十字救護班要員として救護活動を展開できる職員を養成します。これまで実際に県内、県外と様々な災害に医療救護班、こころのケア班を派遣してきました。
日本赤十字社の使命
わたしたちは、苦しんでいる人を救いたいという思いを結集し、いかなる状況下でも、人間のいのちと健康、尊厳を守ります。
東日本大震災において
東日本大震災では、日本赤十字社沖縄県支部・沖縄赤十字病院からも58名のスタッフを被災地に派遣し、医療救護活動、こころのケア、看護業務支援を行いました。迅速かつ的確に日頃から培ったスキルを十分に発揮し、震災直後の混乱した環境でも赤十字職員としての任務を遂行しました。
主な災害救護活動
平成 7年 1月 | 阪神・淡路大震災へ救護要員を派遣 |
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平成16年 8月 | 沖縄国際大学米軍ヘリ墜落事故へ医療救護班を派遣 |
平成16年11月 | 新潟中越沖地震へ医療救護班、こころのケア班派遣 |
平成17年 6月 | 小谷園土砂災害(南城市)へ医療救護班派遣 |
平成18年 6月 | 中城村、那覇市、土砂災害の避難住民へこころのケア班派遣 |
平成19年 8月 | 那覇空港中華航空機炎上事故へ医療救護班派遣 |
平成21年 8月 | ガーブ川鉄砲水事故へ医療救護班派遣 |
平成23年 3月 | 東日本大震災 宮城県石巻市へ医療救護班6個班派遣 |
~8月 | こころのケア班4個班、看護業務支援派遣、ER看護師派遣 |
平成28年 4月 | 熊本地震へ救護要員を派遣 |
国際救援活動
- 想像力と理解力の
大切さ - 主な国際活動
想像力と理解力の大切さ
アフガニスタン難民救援(1993年)、スーダン紛争犠牲者救援事業(2004年)に参加し、赤十字国際委員会(ICRC)の戦傷外科病院で病棟看護師として各国のスタッフとともに負傷者を手当し、病棟管理と現地スタッフ教育を行いました。
海外赤十字社救急法など講習普及支援事業(2007年)ではパラオ共和国で救急法指導員として講習普及に努めました。紛争による難民・避難民と関わる中で、「平和の尊さ」と「人は生まれてくる時も場所も選べない」ということを痛感し、どこにいても想像力と理解力を持って活動する事の大切さを実感しました。
主な国際活動
平成6年 | アフガニスタン難民救護事業へ派遣 |
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平成16年 7月 | ケニアロピディン戦傷外科病院へ派遣 |
平成24年10月 | イエメン紛争犠牲者救援事業へ派遣 |
救急法等講習普及支援事業
平成19年 2月 | パラオ赤十字社へ派遣 |
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救急法などの講習
- 救急法
- 健康生活支援講習
- 災害時高齢者生活支援講習
救急法
健康で安全な生活を送るとともに、ボランティア活動などにも役立つ知識や技術を身に付けるため講習会を実施しています。
講習参加者には、日常生活における事故防止や止血の仕方、包帯の使い方、骨折などの場合の固定、搬送、災害時の心得などについての知識と技術を学んでもらいます。
健康生活支援講習
誰もが迎える高齢期を健やかに生きるために必要な、健康増進の知識や高齢者の支援・自立に向け役立つ介護技術を学びます。
災害時高齢者生活支援講習
災害で避難所生活を余儀なくされた高齢者の支援方法を学びます。